直感を磨くことのメリットってなんだろう

「出会った時にビビッときました」というのは婚約記者会見で女優さんやタレントさんや女子アナの方が使うセリフです。

ではこの「ビビッと」ってなんでしょうか。

悪い予感がしたけどやっぱり美味しくなかったお店とか、あんまり良くない会社っぽかったけど入社してみたらやっぱりブラック企業だったとか、自分が「薄々感じたことが現実になる」ということは、意外に起こるのです。

この「薄々感じるチカラ」を意識的に活用できればそれに越したことはありませんが、なかなかできないのが難しいところです。

親鸞聖人は弟子の唯円に「お前は俺の言うことが聞けるか」とある時尋ねました。唯円は「はい」と。親鸞は畳み掛けて「それなら千人殺してみよ」と言います。すると唯円は「自分にはできません。その器ではありません」と答えます。その時、親鸞はこう語ります。

「そうだろう、千人殺すというのは私にもできない。つまり、千人殺すという悪行は、縁と機(タイミング)があって初めてできることなのだよ」と。

将来何をすれば良いことが起きて何をすれば良くないことが起こるかは、なかなかわかりません。未来のことですから。

ただ、運と人柄が良い人と接することができることは、努力すればできるのではないでしょうか。身なりをきちんとして最低限の教養とマナーを身につける。

ここで「運が良い人」と書かずに「運と人柄が良い人」と書いたのは理由があります。運の良い人には「その人自身が運が良い」ケースと、「他人の運を奪い取って運が良くなっている」ケースの2つがあるからです。もちろん、後者の人間とは距離を置いた方が良いのは言うまでもありません。

さあ、努力努力と自分を追い込む必要はありませんので、毎日を丁寧に過ごし、時間があれば交差点の前のカフェの2階で、雑踏を行き交う人を無心に眺め、人を見つめながら自分が何を感じるかから始めてみてはどうでしょう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です